平成21年5月以後、日本を含む全世界において新型インフルエンザの発生が顕著となっております。発明人はかかる事態に対処すべく、医療機関において二次感染を防止しつつインフルエンザを含む感染症を診療することが可能な車両を考案しました。
本車両の内部は、既存の健康診断用車両を利用する場合、診療室、レントゲン室及び医療スタッフ室が間仕切り壁で仕切られ、診療室には室内空気を排気する装置を含む感染防止診察ユニットが設置されます。医療スタッフ室には外気を給気するクリーン給気ユニットが設置されます。感染防止診察ユニットの排気装置は患者の座席下部に設けられ、感染症原因物質を塵芥と共に除去して空気を清浄化するフィルターにより正常化された空気の大半を車外へ排出します。
その結果、車内の空気は医療スタッフ室からレントゲン室を経由して診療室へ流れ、車内全体の感染症原因物質を極めて低量に抑制することが可能となります。
本車両を用いることにより、医療関係者は一般の患者とは別の環境下で診療に当たるので、一般患者は勿論のこと、医療関係者の感染リスクも相当低減することが可能になります。よって、混雑する外来の待合室や診察室が感染症拡大の原因となることを防止することが可能となるのです。
医療機関が新たに感染対応外来患者用の施設を作ることは、時間及び費用のいずれからしても容易ではありません。しかし、感染対策システム車は、既存の健診バスを転用することが可能なので、若干の駐車空間さえ確保できれば極めて短時間かつ低廉な費用で感染対応外来患者専用空間を設置することが可能になります。
以上の通り、感染対策システム車は、現在、猛威を振るっている新型インフルエンザを含め、飛沫感染による疾病に対し絶大な効用を発揮するものであり、医療機関において広く採用されることを祈念するものです。
清浄度 測定 パーティクル法 0.5μ以上 1cubic feet 内の塵埃数 装置停止外気 312000カウント
装置運転 1分 296200 | 装置運転 2分 284800 | 装置運転 3分 265600 | 装置運転 4分 236700 | 装置運転 5分 109100 |
装置運転 6分 58000 | 装置運転 7分 29500 | 装置運転 8分 18100 | 装置運転 9分 15000 | 装置運転 10分 9700 |
装置運転 11分 6800 | 装置運転 12分 3000 | 装置運転 13分 2800 | 装置運転 14分 1800 | 装置運転 15分 800 |
0.7×0.2×0.75×60=6.0m3/min、6.0×60÷1.85×2.17×2≒45/h
処理風量 0.52×0.009×2=0.56m3/min
本装置は感染患者の集合するエリアと医療関係者の待機場所で空気遮断を行う為の装置です。室内を絶えずクリーンエアーで+圧に満たし人の出入に際し起こる空気の逆流を防止し、又、更衣等の発塵も速やかに外へ排出し空気コンタミネーションから被爆を防止いたします。
本装置は医療機関等の外来診察に際し医療関係者と患者及び被疑患者等が相互に緩衝する事に依る空気感染を防止する為に開発された機器システムです。
特に医療関係者が、患者との問診の際に大量に発生する飛沫物を浴びて二次感染の要因と成ります事があってはなりませんし、嫌疑を持たれる事も避けなければなりません。本装置を部屋の感染防止装置と組み合わせてお使い頂く事で高い相乗効果を期待出来ます。